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書きたくなったら、また書くのです。

不死鳥、墜つ。

【アメフト】“カリスマ指導者”日大前監督、篠竹幹夫氏が死去

日本でアメリカンフットボールに関わっていたものとしては、この報に接してある種の感慨、のようなものを覚えることを否定しえないと思います。ひとつの時代が終わったというか。ラグビーで北島御大が亡くなったときよりも、ではないかと思うのだけれども。

色々無茶苦茶なサイドストーリーも聞こえてきますが、それも含めて、日本のフットボール中興の祖、と言って良いんじゃないでしょうか。

こんな台詞を覚えています。

「義理、人情、礼節はうるさいほどたたきこむべし。
時代にそぐわぬと思うほうが狂っている。」
(C) 「汝 不死鳥たれ」

汝 不死鳥たれ (Touchup sports)

汝 不死鳥たれ (Touchup sports)

そう言えば大学時代にこんなのも読んだな〜。

雄の時代―小説 篠竹幹夫

雄の時代―小説 篠竹幹夫

そう言えば座右の銘。

以前「お前が座右の銘と掲げている『五省』と『男の修行』とはなんだ」という問い合わせがありました。ので、全文載せておきます。

五省』
一、至誠に悖るなかりしか
Hast thou not gone against sincerity ?
一、言行に恥づるなかりしか
Hast thou not felt ashamed of thy words and deeds ?
一、氣力に缺くるなかりしか
Hast thou not lacked vigour ?
一、努力に憾みなかりしか
Hast thou not exerted all possible efforts ?
一、不精に亘るなかりしか
Hast thou not become slothful ?

五省』は、大日本帝国海軍の精神を象徴する標語であるとされていますが、実際には戦争末期の軍国主義的色彩が濃くなった頃に登場したものであって、旧来の海軍にずっと有ったものではないんだそうな。むしろ、リベラリズムを重んじたという海軍の風潮には馴染まない、という批判も多いようで。ただ、自身の反省には非常に役立つ言葉だと思っています。
戦後GHQがこの言葉に接していたく感動し、アナポリス(米海軍兵学校)に持って帰ったんだそうです。なので、英文があります。

『男の修行』
苦しいこともあるだろう。
言い度いこともあるだろう。
不満なこともあるだろう。
腹の立つこともあるだろう。
泣き度いこともあるだろう。
これらをじっとこらへてゆくのが
男の修行である。

これは、海軍元帥だった山本五十六が、大将だったときに言ったものらしい。格言と言うにはちょっと長すぎるけれど。山本五十六と言えば、上杉鷹山*1に倣った「やってみせて 言って聞かせて やらせて見て ほめてやらねば 人は動かず」が有名だけど、こっちの方が私には必要な気がする。

ちなみに、「五省」にせよ「男の修行」にせよ、自分が全く出来ていないからこその、座右の銘なのですが、ね。

*1:上杉バージョンは「してみせて 言って聞かせて させてみる」であります、一応。